2021.06.01
【1】高齢社会が抱える問題点
総務省の統計によると、現在、日本の総人口のうち28.4%が65歳以上の高齢者という状況になっています。高齢者が増えてくると、どのような問題が起きてくるでしょうか?
「介護」、「孤独死」、「社会保障」等、多くの問題が考えられると思いますが、「認知症」もその1つです。
平成29年度高齢者白書によると、2025年には認知症患者数は約700万人、65歳以上の高齢者の5人に1人を占めるという推計もあります。
認知症の方でよくあるトラブルが、お金のトラブルです。
「騙されて自宅を売ってしまった」、「金銭管理が難しくなってしまった」、「家族の1人が金銭を管理して親族間でトラブルになった」……など。
今回から、高齢者の財産凍結に関する問題を解決する手段の1つとして「家族信託」という方法をご紹介していきます。
まず、第1回目では、「家族信託」の大枠をつかんでみましょう。
次回「家族信託とは?②」では家族信託の仕組みの概要をお伝えします。
ぜひご覧ください。
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司法書士法人 みつ葉グループ
統括マネージャー 上内紀裕 氏
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